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今:悠々自適な気分。将来:ホンモノの悠々自適。
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 ほんた。シアトル・バンクーバー旅行記のつづき。

五日目の朝。ゆっくり起きてホテルを出る。この日も寒いがよく晴れている。まずは朝食を取るため、アップタウンエスプレッソ(UPTOWN ESPRESSO)へ。ホテルからは少し離れているが、ラテが美味しいと評判のお店だったので、行ってみたかったのだ。

IMG_4231.JPG 先客は二組ほど。分厚い手帳を傍らに資料を広げ、仕事の打ち合わせをしている様子だった。店内は天井が高く開放感がある。

路面電車が走る道沿いの席で、ラテとクロワッサンを頂く。ここのラテも評判どおり、とても美味しい。一時間ほどくつろいでいた。

IMG_4230.JPG シアトルは本当にカフェが多い。営業していくためには相当高いレベルが求められるのだろう。今回の旅行で行ったお店はそのうち数箇所に過ぎないが、このアップタウンエスプレッソとシアトルコーヒーワークスは是非また行きたいと思った。


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(つづく)
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 ほんた。久しぶりにシアトル・バンクーバー旅行記の続きを書こう。前に書いたのは10月か。バンクーバーを発つところから。

シアトルへ帰るカスケード(Cascades)号の発車まで一時間を切った頃、アメリカへの入国審査の列に並ぶ。係官は男性と女性の二人。私たちは男性の係官に当たった。日本から飛行機で着いた空港での審査と同様、指紋を取ったり「いつまでアメリカに滞在するんだ?」などと尋ねられたりする。私が手続きを終えた後、ほんこさんの手続き。なかなか指紋の読み取りがうまくいかないようで、何度か指をセンサーの上に置くよう指示される。ダメだ。自分の鼻の頭を撫でてからセンサーの上に置くよう指示される。ダメだ。険しい顔をした係官は、さらに何度も試みた後大声で叫んだ。

”Mismatch!!”

ミスマッチ。照合エラー。もう一人の女性の係官の方へ行くよう指示される。その係官が審査中の他の乗客対応を終えるまでしばらく待つ。その後、乗務員が審査を受けに来た。乗務員も審査が必要なのか。乗客より優先されるようで、さらに待たされる。その後、女性の係官もほんこさんの指紋を取るべく努力するが、やはり無理なようだ。時間はどんどん過ぎていく。おいおい、この電車は一日一便だぞ。もし間に合わなかったらどうなるんだ一体。

IMG_4218.JPG 結局、おそらく指紋を読み取ることができないまま係官が何か別の手続きをした上で列車に乗り込んだのは発車10分前を過ぎていた。機関車がレール終端側に連結されている。発車してすぐに方向転換するからだろう。

カスケード号は定刻に発車。入国審査を待っている人がまだたくさんいたが、ちゃんと捌けたのだろうか。

座席はこの機関車のまさにすぐ後ろ、最前列だった。ものすごくうるさい。さんざん席を替えてもらうよう車掌に交渉しようか迷った挙句、英語力に自信がなく我慢する。常にエンジンが回っているわけではなく、結構惰性で走っている時間も長いのだ。

0a89126a.jpeg だいぶ日が傾いた頃、国境を通過。行きに撮り逃したピースアーチ(Peace Arch)を写真に収める。その後少し行った所で停車。行き違いだろうか。外は暗くなり始め、眠気が出てきたのでうとうとしていたら、いきなり警察官っぽい制服を着たごつい黒人男性がやってきて何か一言強い口調で声をかけられた。眠りに入りかけた頭で「今"ID!"って言ったよな?パスポートを出せってことか??」とか考えてパスポートを取り出そうと動き始めたら、「早くしろ!」と言わんばかりに"Passport!"とおっしゃる。「いつ日本に帰るんだ?!」と強い口調で聞かれ、寝ぼけ眼で「セプテンバー・・・じゃない、エイプリル・セカンド」と答えると、パスポートを突き返される。なんでセプテンバーが浮かんだかは自分でもよくわからない。なんだ、国境でも検査があるのか。

その後は浅く眠ったり目覚めたりの繰り返し。シアトルのキングストリート駅(King Street Station)に着いたのは定刻より数分遅れだった。中心部へ向かうバス停の場所も乗るべき系統もよくわかっていないので、タクシーで宿泊するEXECUTIVE HOTEL PACIFICへ。二日前までいたW SEATTLEと同じブロック、すぐそばだ。同じホテルにしなかったのは単純にこの日からの二泊分がW SEATTLEよりも相当リーズナブルだったからである。

このホテルは私が10年前に初めてシアトルへ来たときに使ったホテルだ。さすがに建物は古い感じがする。部屋も狭いが、夜寝るだけなら申し分ない。

とは言え、一つ失敗。部屋には歯ブラシが無かったのでフロントへ言ったら、無料ではなく、歯ブラシと歯磨き粉それぞれ3USD(約300円)だったかで販売していた。前夜のホテルのものを持っておくべきだった。疲れていたのでシャワーを浴びてすぐに眠りにつく。

(つづく)

 ほんた。香港マラソン完走記のつづき。

前の方で起きた歓声と拍手がすぐに私の周りへ波及した。つられて私も頭の上で拍手しつつ「ウワー」とか叫んでみた。直後、号砲が聞こえた。しばらく動かなかったが、すこしづつ前へ進みだす。約4分後、スタートラインにたどりついた頃にはゆったりと走れるようになっていた。

走りながらネイザンロードの道の上に延びた看板を見上げ、生の「加油(ジャーヨウ)!」を聞き、周りのランナーが広東語で話しているのを聞き、「香港マラソンに参加してるんだなあ」と実感し、鳥肌が立った。同時に、ゴールするときも感慨に浸れるか、そもそもゴールできるか不安になる。

ゆったりキロ6分半ペースくらいでしばらく走る。途中、曲がり角や道が狭くなる所で停まったりしながら、ほどなく高速道路入り口へ。このあたりで、コース脇で用を足している男性ランナーを目にするようになる。ああ、しまった。私もスタート直前にトイレへ行ってない。後でトイレへ行きたくなるのだろうか。

一度高速道路へ上がると、当分の間高速道路を走るコース。時々、高速道路を跨ぐ歩道から観衆が応援しているのを目にしたり、ところどころにいるスタッフは熱心に応援してくれたりするが、基本的には反対車線を車が追い越していく音を聞きながら淡々と走る。高速道路の路面はものすごく荒れていた。まるで砂利を固めたようにゴツゴツしている。

高速道路では先にスタートしたハーフマラソンの選手とすれ違う。結構きつそうな人が目に付き、歩いている人もいる。この先には海底トンネルがあるはずだが、大丈夫だろうか。私が戻ってくるときはどうなっているのだろうか。

5キロ表示の手前で給水ポイント。全ての給水で水を含むことにしていたので、全然のどは渇いていないが少しだけ飲む。ゼッケンとかと一緒に受け取った資料には5キロごとに給水があると書いてあったが、実際にはもっと多かったのではないだろうか。スポーツドリンクが紙コップやペットボトルではなくチアパックなのは走りながら飲みやすくてよい。

5キロ表示で時計を見ると、キロ6分半以上かかっている。膝も痛まないので、少しだけペースを上げた。

青馬(チンマー)大橋までは上る一方かと思っていたが、ところどころ長い下りもあった。折り返してしんどくなってからこの坂を上るのかと思うとめげる。10キロで時計を見ると、まだキロ6分を超えている。感覚では6分弱のつもりだったのだが・・・ブランクが響いているのだろうか。完走するのが第一なので、このままのペースで行こう。香港島へ渡って余裕があったら飛ばすことにしよう。

長青(チュンチン)トンネルへ入るとひたすら上り。ここで折り返してきたトップ集団、黒人三人のランナーとすれ違う。みんなすれ違いざまに声援。トンネルの中なのでよく響く。それにしても速いものだ。

トンネルを出たところで一発目の燃料投入。ちょっと迷ってダブルラテにする。パワージェルはまずい上に手がべたべたになると聞いていたが、意外とうまかった。ペースト状で、別にべたべたになることもなく、問題なし。

青馬大橋が見えてきた。カメラを取り出して写真を撮っている人が増える。私も走りながら携帯のカメラで撮ってみたりする。この橋が1キロ以上ある。「道路鉄道併用のつり橋として」という限定詞がつくとは言え、世界一長い橋だ。

折り返してしばらく戻ると、五時間半のペーサーとすれ違う。彼らには絶対に抜かれないようにしなければならない。

青馬大橋を離れ、一旦下って二度目の折り返し、今度は汀九(ティンカウ)大橋へ向けてまた上る。途中でアミノバイタル投入。このサプリの飲み方も効果も良く分からないのだが、前の駅伝か何かでもらったものだからまあいいのだ。

この橋を渡りながら支柱を見上げると、青馬大橋と橋のタイプが異なることに気がつく。つり橋ではないのだな。支柱のてっぺんから放射状に柱が伸びている様子が面白い。

後はしばらく下りが続く。戻りの長青トンネル入り口で二度目のエナジージェルを投入。今度はGUを。これもまずくないし、飲みにくくもない。

トンネルを出て25キロを超え、未知の領域に入る。膝も痛まないし、疲れもあまりない。このまま行けば終盤ペースを上げられるかも。と期待した矢先、ガクンとペースが落ちる。太ももにきてしまった。やっぱり楽に40キロ以上走れる筋力は無かったか。間もなく頭痛も始まった。脱水症状の前触れか。この後海底トンネルがあるが気合で走りきるしかないな。

30キロを超えた当たりで首周りに塩がついていることに気がつく。自分の汗が乾燥したものだ。けいれんが怖くなって塩飴をなめる。32キロ過ぎ、最後の燃料投入。Powergelラズベリークリーム。これもまずくない。ただ、給水所がまもなくあるものと勘違いしたので、口の中をさっぱりさせるまで時間がかかってしまった。

この頃には給水所で受け取るスポーツドリンクをすぐに飲み干すほどのどが渇いていた。気温が上がってきて暑い。少し飲むとふっと体が楽になる。よく考えるとあと10キロを切っている。それくらいなんとかなるだろう、と考えると気分的には楽になった。

道が広くなり、海底トンネル入り口へ。下り坂で日が当たらなくなり、少しペースが上がる。酸素が少なくて息苦しくなる、という話をどこかで読んだが、全然そんなことは感じなかった。坂が終わり、平坦な道がしばらく続いた後、上り始める。歩いている人の方が多いが、歩いてしまうと胸を張って「完走」とは言えなくなってしまうので、歩いている人しか抜かすことができないようなペースだが気合で腕を振り、足を運ぶ。トンネルを出ても高架へ上がりきるまでしばらく上りが続く。そこまでなんとか上りきり、後は下るだけだと思った矢先、また上り坂が眼前に。まだ上るのか。もう完全に歩いている人の方が多いので、どんどん抜いていけるのは悪くない。

高架上からはビクトリア湾の向こうに九龍のビル群が見える。いい眺めだが、写真を撮る余裕がもはやない。朝にホテルから調達した塩を念のため舐める、というか飲み込んでおく。

上環(ションワン)を過ぎて地上へ下ると、渋滞している車の横を走る。車を使う人にとってはマラソンなんてさぞかし迷惑なものだろう。なんて考えながら走っていると、その先で地下へ潜る道を走ることに気がつく。中環(セントラル)のアンダーパスだ。地下へ潜る、ということは・・・たぶんこの上りが一番きついのではないだろうか。ものすごい急だった。走っているのか歩いているのかわからないようなスピードで走る。

その後も金鐘(アドミラルティ)を過ぎて海辺に出るときに上り、湾仔(ワンチャイ)のスターフェリー乗り場を過ぎて海辺を離れる時に上った。それにしてもスターフェリー乗り場付近は相変わらず臭い。

最後の一キロは銅鑼湾(コーズウェイベイ)の繁華街を走る。両側に人垣、声援も多く、ラストスパートでみんなペースが上がる。走者の合間を縫って買い物客が横断しているが、殆ど係員に従ってくれるのでストレスなく走ることができた。

ゴールの維多利亜公園(ビクトリアパーク)へ入ると、ゴールのアーチが見えた。走りきることができた満足感に浸りかけたそのとき、アーチの時計が目に入った。4時間59分30秒を過ぎている。スタートロスがあるので、ネットで五時間は切ることができるだろうが、グロスで五時間切れるかどうかの瀬戸際じゃないか!最後の力を振り絞り、全力疾走で数人の走者を抜く。ラストスパートする余力があったことに自分で驚いた。が、一歩及ばずあとわずかのところで5時間を超えてしまった。悔しい。

4:56'15 (09/02/08 Standard Chartered Hong Kong Marathon 2009)
私の初マラソンの記録だ。

ゴール地点は大混雑だった。水と、スポーツドリンク・バナナ・なしその他が入った袋を受け取り、荷物受取り所へ。場所が間違っているはずはないのだが、別のところへ行くよう指示される。スタッフが指差した先には「Lost Baggage」と書いてある。遺失物取扱所。どうやら自分が預けた荷物がないらしい。

まじかい。貴重品は入っていないとは言えちょっと困る。疲れた頭で何と言ったらいいか考えられず、遺失物取扱コーナーのスタッフに「あっちに自分の荷物が無くて、ここに来るよう言われたんだけれど」とか何とか言ったら、「これ?」と差し出された袋から自分の黒い鞄が覗いているのが見えた。「中にIDが入っていないか?」いいや。「じゃあ何が入っています?」ええと(疲れた頭で必死で思い出す)、黒い長袖のシャツと・・・「いいよ、どうぞ。」と、無事に手元に。よかった。どうやら袋の口を結んでいた紐がほどけて荷物が飛び出してしまったらしい。

ゴール地点でほんこさんと落ち合う予定だったが、予想よりだいぶ遅くなってしまったのでもうホテルに戻っているかなあ、と思いつつメールを打つ。近くの図書館にいるとのことだった。太ももがパンパンで、座る動作がきつい。立ったまま待った。

(つづく)

 ほんた。

先週木曜から今週月曜まで香港に行ってきた。旅行記は追って記すとして、香港マラソン(Standard Chartered Hong Kong Marathon 2009)フルの部を無事に完走してきたので、色々と覚えているうちに書いておこう。何せ昨年のシアトル・バンクーバー旅行記が終わってないので、この香港旅行記を書くのはいつになるかわかったものではない。

map.jpgそもそもランニングを始めたきっかけが、この香港マラソンに参加するためだった。世界一長い道路鉄道併用のつり橋や、九龍から香港島へ通じる海底トンネルなど、普段歩いて立ち入れない場所に行くことができる。香港マラソンにはフルマラソンのほかに10キロの部とハーフの部がある。海底トンネルはハーフの部でも走るが、青馬大橋へはフルマラソンでないと行くことができない。高低差100メートル以上(橋の上から海底トンネルまで走るわけだから当然だ)、時間制限5時間半(※完走率97%以上の東京マラソンは制限時間7時間)と、何も準備無く臨むのは心もとない。(地図は日本事務局サイトより拝借)

ちょうど一年ほど前から走り始めたものの、すぐに左足甲を痛めて二ヶ月のブランク。ランニング専用のシューズを履いて再開し、六月には駅伝・十月にはハーフマラソンにも参加。最初は十キロ走るのがしんどかったのに、二十キロはある程度楽に走れるようになった。

しかし、香港マラソンの前にフルマラソンを一度経験しておくつもりだったのにつくばマラソンにエントリーし損ない、さらには正月に右膝を痛めてしまった。結局25キロ以上走ったことがないまま、本番を迎えることになった。しかも、膝に不安を抱えたまま。

膝の対策は、直前の週末までサポーターをつけるかテーピングにするか奮発してCW-Xを買うか迷っていた。結局、テーピングにすることにした。それまでテーピングなんてしたことなかったので、図書館で入門書を三冊借りてきて目を通した。膝のテーピングにも色々やり方があるようだが、整形外科で靭帯には問題がないと診察を受けていたので、ジャンパーズニー予防の方法とお皿周辺のサポートの方法だけ覚えた。ただ、テーピングもぶっつけ本番なので効くかどうかはわからない。香港でも入手できるだろうとは思ったが、キネシオテープは日本発祥らしいので日本で調達しておいた。

ガス欠対策として、エネルギージェルを三つ用意。日本で買うと機内持ち込み制限とか考えるのが面倒だったので、香港で調達。香港に着いてからスポーツショップをみつける度に覗いていたが、なかなか見つからない。日本出国前にアドミラルティのパシフィックプレイス内のスポーツショップで入手できるという情報を得ていたので、前日に探す。GigaSportsで18HKD(約210円)で売っているのを見つけた。パワージェル三種類とGU三種類。パワージェルのダブルラテとラズベリークリーム、GUのプレーンをチョイス。

IMG_5372.JPGその他、日本から持ち込んだ粉末VAAMと粉末アミノバイタルと塩飴をポケットに突っ込んで出発することになった。ランニングホルスターを香港で見つけることができれば買ってさっそく使うつもりだったが、ホルスターどころかランニングポーチすらほとんど見つからなかった。

膝が痛まず完走できるとして、4時間は無理でも5時間はかからないだろう。それでも念のため、関門の閉鎖時間をメモしておいた。15.4km:2時間、20.3km:2時間40分、25km:3時間15分、33.6km:4時間25分、37.3km:4時間55分、39.2km:5時間10分。

前日はアドミラルティのホテルに宿泊した。スタートはチムサーチョイの目抜き通り、ネイザンロード。号砲は8時だが、荷物を預けるのが7時50分までなので7時半に着けば十分だ。ホテルから駅まで直結で5分ほど、アドミラルティからチムサーチョイまでは一駅、チムサーチョイの駅から荷物を預けるトラック待機場所までも5分程度だろう。7時15分くらいに出れば十分だろう。

6時前に起床。コンタクトを装着し、早速テーピングだ。ソーイングセットのはさみで切るのに手間取って作業が進まない。何とか右足を終え、念のため左足もしておこうと着手したところで6時半、朝食開始の時間に。ちょっと歩いて見るが動きにくいことはなく、いい感じだ。マラソン前ということをあまり意識せず、30分ほどで適当に好きなものを食べる。20度を超えて暑くなるとの予報で、塩分不足が心配だったので、少し食卓塩をもらって持っていくことにする。7時過ぎに部屋に戻ってテーピングを完成。トイレを済ませて荷物をまとめて部屋を出たのは7時25分を回っていた。やばいやばい。

朝の人気のないパシフィックプレイス内を駆け抜け、MTRの駅へ。預ける荷物を入れる青い袋を持っている人をちらほら見かける。そんなに急がなくても大丈夫か。

チムサーチョイで降り、地上に出るとランナーがあふれていた。うっすらと日が差している。上はゼッケンをつけた半そでTシャツの上に長袖カーディガン、下は足首までのシャカパンを着ているが、若干暑いくらいだ。周りを見てもみんな半そで半ズボンだ。この時期の香港は平均最高気温が18度程度だとどこかのサイトで見ていたので、寒かったときに備えて長袖シャツを持ってきたが、まったく必要ない。これからは気温が上がる一方だし・・・半ズボンを持ってきておけばよかった。

トラックが止まっているカントンロードへ向かい、荷物を預けてVAAMを飲む。シューズに計測用チップをつけて靴紐を結び、スタート地点へ向かった時には号砲まであと10分を切っていた。


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(つづく)

 ほんた。

膝痛は快方に向かっている。平地も下り坂も普通に歩けるようになった。電車で座っていて立ち上がる時に感じた痛みも消え、上り階段を歩くこともできるようになった。たぶん下り階段も平気だとは思うが、普段から張りを感じる状態は続いているのであえて避けている。

一般的には「順調な回復」と言うのだろうが、香港マラソンまで10日を切って張りがある状態というのはあまりいい気分ではない。仮にこの張りが無くなっても、もう当日まで可能な限り安静。とうとう一度も25キロ以上を走った経験が無いままフルマラソンのスタートに立つことになるのだ。

香港マラソンは、ダメそうならすぐリタイアするつもりでいる。さっさとキャンスパしてまた来年来ればいいのだ。キャンスパ?でかちゃんによると、リタイアしてスパでもエステでも足マッサージでも行くことらしい。

ところがその六週間後に控えている東京マラソンはそうはいかない。また来年も当選する可能性の方が落選する可能性より低いのだ。くじ運は自分で何とかできるものではない。だから、東京マラソンには何とか間に合わせたい。

色々調べている中で、アスリートクラブというカスタムメイドのインソールのお店があることを知った。すごいのは、膝痛に苦しんでいるランナーで「この店のインソールを使用したが効果が無かった」という話が、ネットで調べる限り見つからないことだ。話だけでも聞いてみようと予約を入れたのが前日の木曜日。

使用しているGT-2130SWを持って訪問。男性のスタッフが対応してくれた。簡単なカウンセリングシートに症状やタイムを記入、足裏への体重のかかり方、足首の柔軟性を調べる。足首の柔軟性って言っていたけれど、椅子に座った状態で膝を伸ばしたまま同じ高さの椅子の上に足を乗せ、足首を曲げるという姿勢を取って図るので、太もも裏の柔軟性を調べられている感じだ。殆ど曲がらず、「重症です」と言われた。店員さんがメモしているシートには両足とも「1゜」と書いてある。ランナーであれば15゜は欲しいとのこと。

カウンセリング。顎を上げて走る癖がある旨を話すと、少し考えてから「前傾になっているため膝に負担がかかる。痛みが出たら、顎を引いて、背筋を伸ばして走るよう意識して5分も我慢していれば楽になるかも」とアドバイスを受けた。そんなんで本当に痛みが取れるのか、半信半疑だが・・・

ついでに、最近は殆ど出なくなった左足の甲の痛みも聞いてみる。足首と親指の先との真ん中当たりの出っ張っているあたりが腫れることがよくあったのだ。これは明確な回答で、左足の先を逆ハの字のように外に向けて走ってしまっているからだ、と。踵から拇指球へ抜けるはずの力がその痛むところへ抜けてしまっている、と。確かにそうだ。左足先を開いて歩く癖がある。膝も甲も結局はフォームの問題か。

使っている靴が適切が見てみる、とのことで約二週間ぶりにGT-2130を履く。長さはいいが、スーパーワイドでは幅が広すぎる。普通の幅のものの方が良かった、とのこと。購入を考えていたときの自分の感覚は間違っていなかったのか、あるいは月日の経過で足が小さくなったり靴が伸びたりしたのか。

顎上がり前傾姿勢をインソールでカバーするためには、アシックス以上に重心を後ろに持ってこられるニューバランスの靴がいいとのこと。私のように重心が前過ぎて太ももの前に負担がかかる一方裏側を使えない人には、ニューバランスの靴、次いでアシックスの靴の順に適しているそうだ。メーカーによって違うなんて素人にはわかりっこない。今のシューズはまだ使えるとはいえどのみちまもなく寿命を迎えるし、新調することにしよう。出してもらった靴に足入れ。今のGT-2130よりはるかにフィットする。圧迫感も靴紐で調節できる範囲内。違うサイズのものを履いてみたりしてみたが、ほぼお任せで決定。試しに既製のインソールを合わせて履いて見た上で最終チェック。奥から上司にあたるのだろうか、女性スタッフが登場。「シューズのサイズに問題なし。ただし走るときはもっと足先を閉じて。」・・・ただ立っている姿勢からして逆ハの字が顕著なのだ。

以上、40分程度で終了。受取りは半月後なので当然香港マラソンには間に合わないが、東京マラソンには十分間に合う。さて、このシューズとインソールとフォーム改善意識で、膝の痛みから解放されて全力疾走できるようになるのだろうか。

それはそうと、香港はどうするか。テーピングにするかサポーターにするか迷っている。

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