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今:悠々自適な気分。将来:ホンモノの悠々自適。
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 ほんた。

35冊目。「続・地下銀行」(車田康明、2005年1月)。今度は写真つき。

「小説 地下銀行」の続編。前作同様、オフショア法人設立や高額送金を行って手数料を稼ぐ話。最後には前作の地下銀行の事件が大問題になり、国会での参考人招致まで受けてしまう。

500ページ近くあるのだが、登場人物の性格や過去の出来事が冗長に何度も同じ表現で記述されているのが目に付き、そんなに実質的な内容はないように感じた。前作よりも、政治結社や暴力団が仲間についたりして現実味の薄いストーリーになっている。そのあたりは石田衣良の「波の上の魔術師」を思い出す。

ただ、前作同様、小説として読むにはいまいち。誤植も目につく。それでも、ノウハウ本として読む分には十分楽しめる。
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 ほんた。

34冊目。「小説 地下銀行」(車田康明、2004年3月)。入手困難らしく、楽天で扱っていないため画像なし。メルマガやHPで海外資産運用に関する情報を提供している主人公が、海外クレジットカード発行やらオフショア法人設立やら巨額送金やらの手助けを行っているうちに地下銀行まで作ってしまう。最後は警察が迫ってくる中、巧みに逃げる。という話。

コンテンツは興味深い。合法的に税務署にたどられない送金のアイデアなどはなかなか思いつくものではなく、参考になる。ただし、あくまでも小説であるし、実際に行おうとしたときの実現可能性はよくわからない。さらに、こんな知識を有効活用するシーンなんか私にはない。多分、一生ない。

同じジャンルの小説では、橘玲の「マネーロンダリング」が有名。この「小説 地下銀行」の中では「悪の資金洗浄」というタイトルの本が登場するが、「マネーロンダリング」のことを指しているのだろう。

文学作品の評価としては、辛口ではあるが「マネーロンダリング」の足元にも及ばないと感じた。小説としてのストーリーはおまけで、あくまでノウハウをメインに書いている。そういうものとして読めば、面白い。

 ほんた。

今年33冊目。〈結局「仕組み」を作った人が勝っている〉(荒濱一/高橋学、2007年7月)。「自分がさほど動かなくても自動的に収入を得られるシステム」について、副業として少額資金から始めることができることを中心に、成功事例を紹介している。

・起業を考える人へ。「成功するまで続けろ」「知らないのにやるな」(石井貴士)
・自分に起きることはすべて自分の責任。それをきちんと呑み込んで消化できるだけの度量があれば、たとえだまされても、いつか別の人から別の形で返ってくる。(甲田英司)
・トロの部分は人にあげる。そうしないと人は動いてくれない。(五十嵐隆雄)

起業しないとできないようなやりたいことは今のところ見つかっていない私。確かに起業の成功に伴う結果にはあこがれる。しかし、その結果を生み出すための商売のネタを手段としか考えられないのでは、成功なんかできっこないのではないだろうか。

今のままでいいとは思わないが、起業もまた遠い。

 ほんた。

今年32冊目。〈大人の投資入門 真剣に将来を考える人だけに教える「自力年金運用法」〉(北村慶、2008年1月)。良質の投資基本書。

今の年金制度では将来が不安であり、「私的年金」が必要。その運用は難しいものではなく、インデックスファンドとETFを利用して積み立て、年に一度のリバランスを行うこと。・・・というような、インデックス投資の基本をわかりやすく説明している。

メモ。

・2003年3月時点で6兆円の巨額損失を出していた年金投資ファンドは、その後の四年で19兆円の利益を出している。
・公的年金は債券で運用されている割合が高いため、私的年金を全額株式で構成することは合理的。
・株価が下がることで定時定額積み立てをやめてしまっては何にもならない。市場の上下は想定の範囲内、経済が成長する限りインフレ率を上回るリターンが得られるはず。下がっているときこそ安く買えるチャンス。
・自国民としては、外国株と日本株の割合を半々にすることが望ましい。自国民が他国と同様にしか支持しないような国に未来はない。本業での価値向上のための努力を支えていく姿勢が望ましい。

メモの最後は賛同するかどうかは別にして、そういう考え方もあるということで。

基本書でもあり、特に真新しいことはなかった。ただ、公的年金と私的年金とを合わせて、アセットアロケーションを考えるべきという視点は当たり前のことだと思うが、こういったジャンルの本で指摘されることはあまりないように思う。

気になったことがある。この本では定時定額の投資法を「一般的に『ドル平均コスト法』と呼ばれています」という表現が出てくる。しかし、一般的には「ドルコスト平均法」だと思われる。一般的には。

メモで最初に書いた年金運用について、当時マスコミは大いに叩いていたのを覚えているが、その後の回復ぶりについては報道されているのだろうか。不安を煽ったのならしっかりフォローするのは確かにマスコミの使命だと思う。知識がついてきたからだろうか、マスコミの報道の偏りぶりが非常に目に付くようになった。報道には本当に注意しなくてはならないと思う。

 ほんた。ここのところ、また暑い日が続いている。札幌マラソンまであと三週間。非常に、まずい。札幌は涼しいのだろうから、気候に助けられて目標達成、なんてうまいことになることに期待。

31冊目。「お金をふやす本当の常識 シンプルで正しい30のルール」(山崎元、2005年10月)。30の原則的な考え方に分けて明快に説明されており読みやすい。

・(各種金融商品を扱って)「何でもうちで間に合う」ことを売りにする金融機関の狙いはセカンドオピニオンを封じること
・「株式はインフレに有利」「定期預金はデフレに有利」というが、価格には既に織り込まれているため有利不利は生じない。また、「行き過ぎ」の反応を示している場合は将来の損得が逆になることもある。
・定期預金よりは個人向け国債。流動性リスクも直近二回の利払い放棄で元本満額換金できる。
・日経平均は2000年4月に51%以上が入れ替わった。入れ替え要因で一割以上下落している。この前後でまったく別の指数と考えるべき。
・(日経平均連動型)インデックスファンドの購入者は銘柄入れ替えの度に(高値で構成銘柄をつかむことになるので)損をすることになる。TOPIX連動型についても浮動株指数化の影響を見切るまでは見合わせるべき。
・REIT。不動産業者は不良在庫をREITに入れて処分したいと考える可能性。投資家には詳細な情報がない。情報の非対称性が問題。
・REITは借り入れによりレバレッジをかけている。金利が急上昇すると、ファンドの利回りが下がり、家賃の上昇が追いつかなければ不動産価格が下がり、他の金融商品との比較でREITの魅力が下がり売られる、という三重苦の可能性。
・生命保険の付加保険料は払込保険料の二割~五割(!)
・成功報酬はオプション価格理論により定額報酬に換算できるが、多くの場合安くない。
・個別株投資の手順例。興味を持つ。PER・増益率を見る。それを同業種の他銘柄と比べる。過去の利益予想の変化と株価の変化を比較する。出来高を見る。他の持ち株との関係を考える。
・投資家はトレンドからの乖離を軽視する一方、三回四回と同じ変化が続くと実際の確率的信頼性以上に「トレンドだ」と過大評価する傾向がある。

それと、「現在の住宅ローン金利は3%。株式の期待リターンは8%。若くて収入があるからリスクを取れるので、ローンの早期返済より投信の購入を」と考えている人に対し、「ローンの返済を優先すべき」と説いているところがある。

まさに私のケースなのだが、この説明が良く理解できない。コストの二重払いになるのでリスク一単位に対するリターンが小さい、という話なのか?期待リターンはあくまで「期待」だが、コストの二重払いというデメリットを受け入れても株式の期待リターンの大きさゆえにプラスとなることが期待できるのではないか、という意見に明快に答えを出すことはできないのだろうか。

あと、この手の本では住宅ローン控除について触れられていない。早期返済するにしても、この控除が切れたタイミングかなあと考えている。この特典を考えたとしても、まだ割に合わないのだろうか。

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