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今:悠々自適な気分。将来:ホンモノの悠々自適。
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 ほんた。

 今年一冊目に読んだ本。「マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール」(マックス・ギュンター、2005年12月)。原書の初版は1985年。

 スイスの国民一人当たりの所得は米国・ドイツ・日本と並ぶ。土地は荒れ、資源も無いスイスが現在の地位を築いたのはなぜか?それは、スイス人が世界で最も賢い投資家・投機家・ギャンブラーであったからだ。そのスイス人コミュニティで生まれた、リスクを取って勝つための十二のルール「チューリッヒの公理」を説明している。

<チューリッヒの公理>
1.心配は病気ではなく健康の証である。もし心配なことがないなら、十分なリスクをとっていないということだ
2.常に早すぎるほど早く利食え
3.船が沈み始めたら祈るな。飛び込め
4.人間の行動は予測できない。誰であれ、未来がわかると言う人を、たとえわずかでも信じてはいけない
5.カオスは、それが整然と見え始めない限り危険ではない
6.根を下ろしてはいけない。それは動きを遅らせる
7.直観は説明できるのであれば信頼できる
8.宇宙に関する神の計画には、あなたを金持ちにすることは含まれていないようだ
9.楽観は最高を期待することを意味し、自信は最悪に対処する術を知っていることを意味する。楽観のみで行動してはならない
10.大多数の意見は無視しろ。それはおそらく間違っている
11.もし最初にうまくいかなければ、忘れろ
12.長期計画は将来を管理できるという危険な確信を引き起こす。決して重きを置かないことが重要だ

 これが今までの自分の考えと相反するものを随分含んでいる。この本では「分散投資の誘惑に負けないこと」を説き、難平と同様にドルコスト平均法を退け、長期投資を避けるよう勧めている。これらの点では吸収に工夫が必要だと感じているが、あとは素直に参考にしたい内容だ。以下、自分のメモ用。

 分散投資は利益と損失が相殺する状況を作り、空中にある数多くのボールを同時に維持しようとするジャグラーになってしまうと書いている。もっとも、六つ程度の分散はそこまで害にならないと記しているが。

 早すぎるほど早く利食うのは強欲に勝つため。なるほど。よく「利小損大はいけない」と言うが、早く損切ることができれば利小損小でも十分プラスは出る。

 あらかじめターゲットを決めておくこと。これについては苦い経験がある。Baring IUF - Hong Kong China。昨年初の購入時から一年足らずで一時は二倍になったファンドだ。二倍になったところでせめて半分でも利食っていれば昨年秋の急落の影響を少しは逃れられたのに。・・・これも強欲か?

 チャーティストの幻想。どんなに規則的に動いているように見えてもそれは偶然だ。しかしなあ、やっぱりチャートを見てテクニカルなトレードをしている人が相当数いる以上、全て偶然ともいいきれないことは注意しておかねばなるまい。

 ギャンブラーの誤謬。「最近ついてるぞ。調子がいいな。よし、大きい勝負をしてみるか」は死亡フラグ。

 「さて、私はよく研究したし、やり方もわかっている。この賭けは私に勝利をもたらすだろう。でも、私は、勝敗を左右するランダムな出来事を予測することも、コントロールすることもできない。間違う可能性が大きいことも知っている。万が一、間違いが起こったときにすぐに対応できるように、フットワークを軽くしておこう」は名言。

 直観。直感とどう違うの?むしろ直感ではないの?

 長期投資については、乱暴にまとめると、そんな将来のことはわからないからやめるべきと説いている。確かに、過去に平均的な株式投資をしていれば10年だったか20年だったかのスパンで見れば(日本株を除き)リターンがマイナスになったことは一度も無い、なんていうけどそれが今後も続く保証は無い。日本株のほかにいつダウが入ってこないとも限らない。それはそうだな。長期であっても、完全にバイ&ホールドでいることはやめようかと考えが少し変わった。

 自分の運用資産を短期・長期の二つに分け、短期の方ではこの公理に従うよう努めようかと思う。二つに分ける時点で公理には反しているのか(笑)。

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 ほんた。

 「大地の咆哮 元上海総領事が見た中国」(杉本信行、2006年7月7日)を読んだ。著者は2004年の上海総領事館員自殺事件の時の総領事。中国での経験を織り交ぜながら、中国が抱える問題・日中間の問題について意見を述べている。内容盛りだくさんの本で、印象的なことがたくさん書かれていたが、特に日中間の問題についてこの本を参考に考え方の整理をしておきたいと思う。

1.「首相による靖国参拝は軍国主義の肯定だ」
 否。靖国神社は無名戦士の墓みたいなものであると日本では定着しているし、A級戦犯の顕彰施設ではない。(国のために戦った軍人を最高指導者が慰霊することには中国共産党の指導者も理解を示している。)

2.「日本は過去の謝罪をしていない」
 否。村山富市発言その他

3.「日本は過去の賠償をしていない」
 そもそも、1972年の国交回復時に中国共産党が賠償を放棄しているので賠償の必要はない。道義的には、対中ODA三兆円のうち二兆円は贈与と同等の扱い。

4.「尖閣諸島は中国の領土」
 否。日本は日清戦争前から調査を開始、無人島であるだけでなくどこの支配も及んでないことを慎重に確認した上で公告して版図に組み込んだ。日本人が住み、鰹節工場が稼動していたこともある。その後、海底資源の可能性が指摘されるまで、中国が日本の支配(第二次大戦後沖縄返還までの間はアメリカの支配)に異議を唱えたことはない。

 まあ、日本人が書いていることだから反論もあるんだろうけど、日本人としてはこの理屈とか背景とかは知っておいた方がいいだろうね。日中問題以外にも現在の中国が抱えてる問題がいくつか指摘されていたりするので、中国に投資したりする上でも参考になった。上海の高層ビルが地盤沈下を想定していないって本当か??エレベーターが使い物にならなくなったって言うようなニュースが出たら中国から手を引くタイミングかもしれない。

 それにしてもWikipediaはすごいな。

久々に夏目漱石が読みたいと思った。というより「坊っちゃん」が読みたくなった。

こんなにおもしろかったっけ??ってくらいの速さで読み終わり!それにしても夏目漱石のスピード感のある文章、本当に小気味が良くて、好き。

その次に手にしたのは、「うらなり」(小林信彦著)。
「うらなり」といえば、、、(坊っちゃんを読んだ人しかわからないが)主人公の坊っちゃんが、数学教師として赴任した四国の学校にいた英語教師のあだ名。このうらなりなる人物、気は弱いし、婚約者には逃げられるし、挙句の果てには縁もゆかりもない宮崎に転勤させられる・・・というかなり可愛そう(?)な人物。でもこの人抜きには坊っちゃんは語れない。この人を語り手として書かれたのがこの「うらなり」なのだ。

おもしろい。
坊っちゃんがうらなりを放っておけなかったのと同じように、この著者もうらなりを放っておけなかったんだろうなぁ、と。それと同時に、小説としての「坊っちゃん」への愛が感じられる、なんだかあったかくなるような小説でしたよ・・・

今日の帰り道、ふと1つの文章が頭をよぎった。
「クラムボンはかぷかぷわらったよ」

さて、次は宮沢賢治「やまなし」かな。
昔読んだものが読みたくなる週間か!?!?

でも今は三島由紀夫週間でもあるので、、、
忘れないようにリストアップのみ。

ほんこ

ここに書き込むこと自体が久々だー。
何かデカいことに携わっていて暇がなかったのかというとそんなことはまったくなく、はっきりいって大したことは何もしていない。
美容院、野球観戦、掃除、読書、など・・・

美容師さんってお客さんの髪をついつい切りすぎて「あ、やべぇ!」って思うことってどれくらいあるんだろうか??あぁなんてばかばかしい・・・私。

野球観戦は久しぶり。やっぱり球場で見るのはよい。生ビールがうまいのがなおよい。

掃除、うちは何でこんなに髪の毛ばかり落ちているのだろう。鬱だ。

読書。自分の中で再び近代文学ブーム。
「潮騒」「金閣寺
人間の醜い部分を抉っているのに、読後、なぜ妙にさっぱりするのだろう。それが人間の本質でもあるのだろうか?

ほんこ


 ほんた。三連休ですが台風接近につき室内で過ごしています。じめじめしていて不快ですが、まだエアコンは使わず扇風機のみです。

 ファイターズは今日も雨で中止ですが、「ガンちゃんの日本一泣けるファイターズの本」(岩本勉、2007年1月)を読みました。内容にはまったく期待していなかったのですが、意外とまともな内容でさくっと読むことができました。OBならではの選手のエピソード紹介が中心。武田久がキレたエピソードとか興味深い。

 ただ、話と関係ないガンちゃんの写真は邪魔です。これはいらない。

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