猛暑の中で草野球

　ほんた。二ヶ月ぶりの草野球だ。

　九時から二子新地の多摩川河川敷。朝七時半には出発しないといけない。昨日海水浴から帰ってきて、寝たのが二時過ぎだったが、暑さのせいもあってしっかり起きることができた。若干だるさはあるが、海水浴の疲れなのか暑さの疲れなのかよくわからない。

　風があるせいか涼しく、昨日の海水浴の残りの500mlのペットボトル茶一本だけ持って現地へ向かう。二子新地から15分は歩いただろうか、思ったより遠かった。時間ギリギリに到着。典型的な河川敷グラウンド。

　先攻、一番ショート。相手投手の球は打ち頃の速さ。ただ、体がやはり重く、強いスイングができないのでミートして内野の頭越えを狙う。しかし、手を出したボールはバットの先端に当たってショートの後ろへフラフラと上がる。運良く落ちてくれてヒット。二盗を決めたあと三盗もするつもりでいたら見事に牽制に引っかかるが、悪送球に助けられて三塁に生きる。相手チームは二塁牽制にサインを使っていた。大学時代のサークルでもやっていたが、慣れると結構使える。うちのチームでもこれをやりたいのだが、まだ難しいな。その後、確かヒットで生還、先制。

　二打席目と三打席目は四球。三打席目は打つ気力も無いほどへばっていた。追い込まれるまで待って、ストライクが来たら芯で捕らえることだけ考えて振ろう、と思っていたくらい。二打席目の出塁は生還。三塁にいるとき、相手投手の牽制ボークをアピールしかけたのは大人げ無かった。でもなあ、明らかにセカンド側に足が入っているんだもの。

　三打席目の出塁時は、走者三塁だったため相手が無警戒に前進守備を取ったので、セオリー通りに初球を投げる前に二盗。ショートの位置までリードしていたらセカンドライナーで戻れず併殺。

　守備は今日は無難にゴロを二個さばく。さすが二ヶ月ぶりの上にこの気温、肩が軽くて調子が良い。

　それにしても暑くてかなわない。絶えず声を出していないとおかしくなりそうだ。もっと水を用意しておくんだった。

　途中からピッチャー、二イニング投げる。球が遅すぎるのだろう、アウトコースのボールは面白いように空振りしてくれる。しかし、コントロールが悪かった。カーブも曲がらない。それでも四球は一個で済んだのが救い。打たれたものもまともなものはほとんど無かったが、今日は野手がいないところへ良く飛んだ。

　それでもだいぶ守備に助けられた。キャッチャーのがっつんに三盗を刺してもらったのが大きい。最終回、何とかヘロヘロになりながら二死までこぎつけ、「もうこれ以上投げられん」と思いつつ投げた球を打たれたレフトフライもだてさんに何とか取ってもらった。このときはホント祈る気持ちで打球を見ていた。

　3-9。六点も点差があるが、そこまでの差は感じなかった。勝てない相手ではない。ただ、今日は負けた悔しさよりただ早くこの暑さから逃れたい気持ちで一杯だった。熱中症になったことは無いが、あと少しでそんな状態になるのではないか、っていうくらい辛かった。

　試合後、しばらく日陰で休んでいたら随分とよくなった。私が日陰で休んでいる間、みんな日当で着替えやら雑談をしていたがよく平気なものだ。