ほんた。シアトル・バンクーバー旅行記のつづき。
色んなブランドの路面店が密集しているエリアまで歩く。ぶらぶらしながら店舗を覗いていると、あっという間に時間が経ってしまった。ショッピングセンター、ウェストレイクセンター(Westlake Center)3階のフードコートでピザとクラムチャウダーを食べる。ちょうど18時頃で、フードコートは混雑していた。フードコートでも普通にクレジットカードが使えるのはさすがアメリカ。
同じ三階からモノレールが出ている。シアトルのシンボル、スペースニードル(Space Needle)のある公園、シアトルセンター(Seattle Center)まで2分、ノンストップで結ぶ。バスケットボール、NBAのスーパーソニックス(Seattle SuperSonics)の本拠地、キーアリーナ(Key Arena)も同じシアトルセンター内にあり、これから試合を観戦するのでモノレールに乗る。切符を発売する窓口や券売機は無く、車内の乗降口横にレジがあり、そこで直接運賃を払うバスのような方式。往復一人4USD(約400円)、片道はその半分の2USD(200円)。帰りはバスで帰るかもしれないと思っていたので、片道分を払う。二分で200円と考えると高いな。
乗客にはレプリカユニフォームを着たファンがちらほら。出発すると思ったよりスピードを出してあっという間に終点に着いた。アリーナまでの行き方はよくわかっていなかったが、あきらかに試合観戦するとわかる人波についてスペースニードルの真下を過ぎ、フードコートの建物を抜け、キーアリーナへ到着。
全席指定で、チケットは日本からでもチケットマスター(ticketmaster)のサイトから予約できる。手数料はかかるが、ウィルコール(Will Call)という受取方法を選べば当日現地でチケットを受け取ることができる。ただ、この試合についてはチケットの確保をしなかった。スーパーソニックスはこの時点で17勝55敗で最下位争いをしているチームで、地元のゲームでも満員になるほどの人気は無いらしい。相手のシャーロット・ボブキャッツ (Charlotte Bobcats)もアウェーの会場を満員にできるほどの人気は無いらしい。チケットマスターの空き状況を見ても十分余裕がありそうだ。何も最前列を取ろうというのではなく、現地で生観戦できればいいと思っていたので窓口で「一番安い席」を指定して購入。一人10USD(約1,000円)。
入り口で荷物チェック。一眼レフと300mmのズームレンズくらいしか入っていない鞄を見せてそのまま入場しようとしたら、止められた。隣の列で荷物チェックをしていた別の係員を呼んでいる。なんだなんだ、まさか一眼レフは持ち込み禁止か?「このレンズはOKか?」とか聞いてる。どうやら交換レンズに問題があったらしく、レンズ交換禁止を言い渡されて入場許可。別にプロカメラマンが使うような馬鹿でかい大砲みたいなレンズじゃないのに・・・
入場したときは試合開始30分前、練習開始前だった。座席はゴール裏のほぼ最上段。思ったほどコートは遠く感じなかった。指定座席の周辺は混雑していたので、ガラガラなエリアに移動。
ほどなく練習開始。ソニックスにもボブキャッツにも一人も知っている選手はいない。NBA全体でもコービーとかオニールとかアイバーソンくらいしか知らないのだ。あと中国人がいたな。35番デュラント(Kevin Durant)のレプリカを着ているファンが多いので、彼が一番人気選手なのだろう。後で調べると、1988年生まれというからまだ10代の選手だ。それでチーム一番人気とはすごいものだ。
ところで、「デュ」ってどうやってキーボードで入力するのが普通なのだ?「DYU」じゃ「ヂュ」になっちゃうので「DELYU」と入れたが、どうも違う気がする。
ほどなく選手が一旦引っ込んで、会場が暗くなって選手入場イベントの後、試合開始。まあボブキャッツを応援する理由もアンチソニックスになる理由も無いので、地元のソニックスを応援する。この時点で50%程度の客の入りか。
立ち上がりからボブキャッツペース。1Q終了時点で27-38。2Qはディフェンスが良くなって一度は追いつき、前半終了時点で53-55。写真は2Qに撮ったもの。
クォーター間にはミラービールの飛行船が会場内をアクロバティックに飛び回り、何やら紙を落として回っている。チケットか何かなのだろうが、二階席の最上段で観戦している私らには関係がない。
ソニックスのマスコットキャラクターはスカッチ(Squatch)という名前の毛むくじゃらの猿かヒヒみたいなあまり子供に愛されそうにない何か。会場内に出没して観客と握手したりテレビカメラを持って観客を撮影したりするだけでなく、ドラムを演じたりトランポリンを使ったダンクシュートのイベントにも登場したりかなり運動神経がよく、ファイターズのマスコット、BBといい勝負。YouTubeに動画があったので貼り付けておこう。
インターバルでは他にも二人の観客がセンターライン付近から制限時間内にシュートを決められるか競うイベントがあった。一人は終了間際に見事にゴールを決めていた。
3Qは2Qの流れが続き、ソニックス優勢。3Q終了時点で76-72、リードして4Qへ。やっと逆転したというのに、会場の盛り上がりはいまいち。ソニックスのファンはおとなしい。
4Qはソニックス劣勢。徐々にボブキャッツが追い上げてくる。残り1分を切ったところで91-92とついに再逆転されソニックスボール。手に汗握る攻防だ。ソニックスはじっくりオフェンスに時間をかける作戦だが見事に失敗、それでも必死のディフェンスを見せるが残り10秒を切ってファールを犯しボブキャッツのフリースロー、勝負有り。観客は一気に席を立つ。93-96でボブキャッツの勝利。
外に出ると傘が無いときついくらいの雨が降っていた。バスに乗ればホテル近くまで一本で行ける。でもバス停の場所がわからない。調べておけばよかった。とりあえず人波について行ったが、人波はいつの間にかちりぢりになってしまっていた。モノレール乗り場まで戻ってきたが、先に大きな道があってバスが走っているのが見えたので、バス停を探す。すぐに見つかり、数人が先に待っていた。ホテル方面へ行く系統もあるようだが、もう夜10時を回っていることもあって本数が余り無い。寒い中、10分か15分くらい待っただろうか、ようやくバスが来た。
一人1.50USDを先払い。なんとかちょうどの小銭があったが、シアトルのバスはつり銭が出ない。香港のオクトパスみたいなものがあれば便利なのだが。
地図を見ながら、走行している場所を追い続ける。シアトルのバスは、降りるときには窓や天井に渡してある紐を引っ張って運転士に知らせることになっている。若干行き過ぎて下車。凍えながらホテルに着いた。
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(つづく)
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