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今:悠々自適な気分。将来:ホンモノの悠々自適。
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 ほんた。

 「大地の咆哮 元上海総領事が見た中国」(杉本信行、2006年7月7日)を読んだ。著者は2004年の上海総領事館員自殺事件の時の総領事。中国での経験を織り交ぜながら、中国が抱える問題・日中間の問題について意見を述べている。内容盛りだくさんの本で、印象的なことがたくさん書かれていたが、特に日中間の問題についてこの本を参考に考え方の整理をしておきたいと思う。

1.「首相による靖国参拝は軍国主義の肯定だ」
 否。靖国神社は無名戦士の墓みたいなものであると日本では定着しているし、A級戦犯の顕彰施設ではない。(国のために戦った軍人を最高指導者が慰霊することには中国共産党の指導者も理解を示している。)

2.「日本は過去の謝罪をしていない」
 否。村山富市発言その他

3.「日本は過去の賠償をしていない」
 そもそも、1972年の国交回復時に中国共産党が賠償を放棄しているので賠償の必要はない。道義的には、対中ODA三兆円のうち二兆円は贈与と同等の扱い。

4.「尖閣諸島は中国の領土」
 否。日本は日清戦争前から調査を開始、無人島であるだけでなくどこの支配も及んでないことを慎重に確認した上で公告して版図に組み込んだ。日本人が住み、鰹節工場が稼動していたこともある。その後、海底資源の可能性が指摘されるまで、中国が日本の支配(第二次大戦後沖縄返還までの間はアメリカの支配)に異議を唱えたことはない。

 まあ、日本人が書いていることだから反論もあるんだろうけど、日本人としてはこの理屈とか背景とかは知っておいた方がいいだろうね。日中問題以外にも現在の中国が抱えてる問題がいくつか指摘されていたりするので、中国に投資したりする上でも参考になった。上海の高層ビルが地盤沈下を想定していないって本当か??エレベーターが使い物にならなくなったって言うようなニュースが出たら中国から手を引くタイミングかもしれない。

 それにしてもWikipediaはすごいな。
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