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今:悠々自適な気分。将来:ホンモノの悠々自適。
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 ほんた。GWが終わってしまう。欝だ。振り返って書いている香港・シンセン旅行からまだ一ヶ月も経っていないが、どこか海外旅行へ行きたくて仕方が無い。

109_1151.JPG 深センで歩いたエリアは、幹線道路に沿って所々にノッポビルが立っているようなエリアだった。HSBCのような獅子像がある招商銀行など、結構な数の金融機関が目に付いた。

 元々、深センに興味を持ったのは、直接足を運べば容易に人民元口座を開設できるからだった。HSBC香港では、香港在住者でなければ直接的には人民元口座の開設はできない。

 人民元切り上げ以降、通貨バスケット制を採用した人民元/米ドルの為替レートは日に日に上昇しており、この傾向は当分の間継続することはまず間違いない。「向こう数年のタームでみれば、15%~20%程度の人民元切り上げが生じるとみておく必要がある。」とか、「今後20年間で300~500%上昇する」とかいう話をよく耳にする。

 人民元を持っているだけで、近い将来の15%の差益が得られるならオイシイ話だ。しかし、色々考えた結果、人民元口座の開設は見送ることにした。

(1)不可逆性
 日本円を人民元に替えることは容易にできても、人民元を日本円に替えるには当初の日本円から人民元に替えた範囲内という制限を受ける。つまり、人民元建てで殖やしてもその増分を日本円に替えることができないということだ。人民元のまま国外へ持ち出すとしても、20,000元(約三十万円)までと制約がある。これでは中国に移住するなどしない限り、殖やす意味が無い。
 ・・・まあ、日本の郵貯ATMから中国銀行のキャッシュカードを使って直接引き出すという裏技?があるにはあるらしいが。

(2)元建ての運用方法の制限
 人民元口座を開設したとして、人民元建ての投信でも買えればいいのだが、どうも定期預金以上の利息がつく金融商品が無いらしい。定期預金で年率2%程度とすると、HSBC香港で投信で運用したのと大して変わらない可能性が高いような気がする。

(3)課税
 外貨へ替える際の金額制限がなくなったとしても、多額の税金を賦課することが十分考えられる。また運用に際し、香港のように利息に対して非課税ではないため、相対的に効率性に欠ける。

(4)インターネットバンキングが快適ではないことの懸念
 具体的にどこの銀行に口座を開くか決めていたわけではないが、例えば中国銀行のサイトを見るときに非常に重かった。ストレス無くできるのは必要だろう。
※もっとも、今見てみると普通にサクサク見れたが。

 と、まあ色々あったのだ。もちろん、法制度は今後変わることが十分考えられるが、必ずしも良い方向に変わるとは限らない。共産国家に対する漠然とした不安も払拭できていない。そもそも、そこまで資力に余裕があるわけではない。そんなわけで、今回は見送ることにしたのだ。

(つづく)

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