レパルスベイからのバスはトンネルを通らず山道を越えていく系統だった。この系統でもハッピーバレー(跑馬地)の競馬場が一望できたのに、またしても撮影に失敗。アフタヌーンティお預けをくらっておなかが空いたのでお粥を食べることにする。地図とにらめっこしてベストなバス停を一つ行き過ぎたあたりで降りる。
ワンチャイ(湾仔)の李景粥品専家(King Lee Congee)。周囲の店舗と比べて目立たず、うっかりしていると見落としそうだ。店内に入ると、時間帯が微妙であるにもかかわらず、半分くらい席が埋まっている。この辺りは人通りの多いエリアだし、おやつ感覚でお粥を食べるのだろうか。
ノーマルのお粥とピータン入りのお粥を注文。写真ではわかりにくいが、十分なボリューム。そして期待を裏切らないうまさ。香港のお粥は何が日本のそれと違うのかわからないが、うまい。油条(お粥につけて食べる揚げパン)が無かったのは残念。
(つづく)
ところが、事前に調べてあった辺りに到着してもお店がみつからない。キョロキョロすると実はすぐ目の前にお店はあった。店の入り口は工事中だし前に車が止まっているしで気がつかなかっただけだったのだ。
一階は盛況。入り口のインドか中東かの出身ぽい人に案内されて二階へ。西洋人家族含め、三~四組の先客。これまでの経験からもっと混雑しているかと思ったが、意外と空いていた。
店内はレトロな感じ。最初は朝早かったからだろう、給仕のおばちゃんが点心を持って巡回していたが、途中からオーダーシートで注文するように変わった。
相変わらず海老がうまい。いや点心より何より、お茶がうまい。「ああ、香港に来たなあ」と感じる至福の瞬間。
この店は、平均的な飲茶の値段からすると少し高いようだ。個室もあり、ちょっと裕福な人が多く利用するのかもしれない。
この店では数年前に殺人事件があって、お金持ちが殺害されているらしい。その後も普通に営業できているところがすごい。何でも犠牲となった大富豪は18番テーブルに座っていたらしいが・・・伝票番号は38番だ。18番テーブルは一階にあるのだろうか。
少しの点心とたくさんのお茶で長居してしまった。
(つづく)
度小月を出たときはもう雨は上がっていた。一旦ホテルへ戻って小休止した後、士林夜市へ。MRT剣潭駅下車。
まだ明るかったが既に大勢の人でごった返している。まずは美食広場へ。広々としたフロアが小さなブースに区切られていて、飲食店がひしめいている。丼物あり、麺あり、スープあり、焼き物あり、デザートあり。まずはぐるりと回ってみる。とても小ぎれいとは言えず、生鮮系のものを買うには少し勇気がいりそうだ。どこのお店も繁盛していたが、実はフロアの半分程度は空きブース。急に人気がなくなる様は対照的だった。
途中でソーセージと特大フライドチキンをテイクアウト。右の写真はフライドチキンのお店で、長い行列ができていた。夜市ではスリに狙われることが気になってあまり写真を撮っていない。フライドチキンの写真が無いのが残念だが、ものすごく大きい。顔の大きさくらい、というとちょっと大げさだが、子供のそれくらいはあったかもしれない。うまかった。
フライドチキンを食べつつ、美食広場を後にする。人ごみを掻き分けながら、衣類やアクセサリーのお店が並ぶエリアを徘徊。土産物や食べ物の屋台もたくさんある。さっきのフライドチキン屋も色々な所で見かけた。
結局買わずじまいだったが、折り畳み傘に惹かれた。日本でよく見かけるものより、コンパクトでおしゃれなものが多い気がする。
剣潭駅からMRTで台北車站へ戻り、地下街を散策した後ホテルへ戻る。ほんこさんが食べた台湾のモスバーガーは日本のよりうまいらしい。
(つづく)
忠烈祠前のバス停で適当に来たバスに乗り、MRT圓山駅で降りたときには雨が上がっていた。
次はちょっと遅めのお昼ご飯。MRTに乗って忠孝敦化駅へ。地上に出ると、それはそれはものすごい雷雨。傘なんかまったく役に立たないくらいの土砂降り。目的地は駅から五分も歩かないくらいのところなのだが、すぐに止むと見て駅の出口で雨宿り。
目の前で足の不自由な乞食がずぶぬれになって物乞いをしている。これはかわいそうだ。何か自分にできるか考えつつ見ていると・・・何人か親切な人が軒下へ移動するのを手伝おうとするのだが、本人が拒んでいる。同情を買うには最適な天気なのだろう。憐れみの気持ちも一気に萎えてしまった。
次第に雨が普通の雨程度まで弱まってくる。折りたたみ傘を広げて駅前のデパートへ移動。何を買うということもなく、店内を物色しているとほどなく雨が弱くなってきたので外に出る。
目的地は度小月。元々台南に本店がある名店で、担仔麺が評判。時間は二時半頃だったので、小ぎれいな店内はそこまで混雑していなかった。
お目当ての担仔麺には台北風と台南風があったので、一つずつ注文。ほどなくやってきた担仔麺、麺の上に肉味噌と海老が乗っている。ボリュームは多くない。一人で二つでも食べてしまえそう。
(つづく)
ほんた。二年連続で同じカードとなった日本シリーズ。今日の初戦は、初回のセギノールの一発をダルビッシュが完投で守りきってファイターズ勝利。全然打てないが先発投手が守りきる、まさにファイターズらしい野球だ。
さて、台湾旅行記の続き。もう三ヶ月近く経ってしまうなあ。
台北101からシャトルバスで市政府駅へ着いた時には土砂降りの雨。この後、士林夜市へ行く予定だった。夕立は移動している間に止むだろうと思い、MRTで剣潭へ。もし雨が止んでいなかったら明日に延期することにする。24元(約85円)だが、改札出て地上へ行って雨だったらもったいないなあ・・・と思っていたら、剣潭の手前で地上に出た。外は相変わらずの大雨。すごすごと引き返す。
善導寺駅から徒歩三分ほどの徳也茶喫で夕食。茶葉料理、お茶の葉っぱを使った料理のお店だ。結構有名なお店のようだったので、もし満席だったら雨の中別のお店を探して歩くの嫌だなあ、と心配していた。運良く席が空いていた。料理と食後のお茶のセットを注文する。店員さんは片言の日本語を話すことができた。
しばらくして出てきた茶葉料理。鍋に茶葉らしきものが入っているのはわかるが、その他はよくわからない。入ってないのかもしれない(笑)。味は、普通にうまい。味の解説はそんなにグルメじゃないのでご勘弁を。ほんこさんは豚の角煮と麺のセット。
さて、食後のお茶。結構な種類のお茶から選ぶことができた。ほんこさんはバラウーロンを注文。私はプーアル茶の中から一番高いものを選ぶ。飲み方も選ぶことができ、功夫式と何とか式とから選ぶことができた。どう違うのか聞くと、「難しいのと簡単なの」とこと。迷わず難しい功夫式を選ぶ。
なにやら色々な道具が準備された後、丁寧に淹れ方を教えてくれた。
1.左の写真左手前の茶荷から茶葉を茶壷(小さい急須)へ入れる。
2.お湯を茶壷へ注ぐ。あふれるほど注ぎ蓋をして20秒だったか待ち、右奥の茶海へ全部注ぐ。
3.茶海から中央手前左の聞香杯と中央手前右の茶杯へ注ぐ。
4.聞香杯と茶杯のお茶を茶壷の上からかけて捨てる。茶海に残ったお茶も同じくかける。一杯目は飲まないのだ。
5.聞香杯に残った香りを楽しむ。
6.お湯を茶壷へ注ぐ。二杯目は30秒ほどだったか待ち、茶海へ全部注ぐ。三杯目は40秒、というように待ち時間が10秒ずつ長くなり、五杯目までいける。
7.茶海から聞香杯へ注ぐ。
8.聞香杯から茶杯へ注ぐ。
9.聞香杯の香りを楽しむ。茶杯のお茶を頂く。
10.7~9を繰り返す。茶海の茶が無くなったら6へ戻る(三杯目)。
お茶の種類によってちょうどいい待ち時間は違うのだろう。お湯は常に熱湯。アルコールランプに火をつけっぱなしにしてくれる。手間暇かけているからというのもあるのだろうが、これはいい。香りを楽しむなんて、なんと優雅なことか。茶海に移してしまうからまったり飲んでも渋くならないし。淹れるのも片付けも面倒ではあるが、それでも家に欲しくなった。
店内は小ぎれい。入り口正面に見えるキッチンが非常に家庭的な雰囲気を醸し出している。落ち着いていて、のんびりできる空間だ。周りの客もみんな長居している。5人の店員も隣のテーブルでお茶を始めた。こんなところは台湾らしい。心地よいひと時。20時頃から23時頃まで、三時間も文字通りお茶をしていた。二人で830元(約3,000円)。
茶葉や茶器の販売も行っていた。迷ったが、まだ二日目なのでお土産は買わずじまい。この後適当なお土産を見つけることができず、激しく後悔することになる。
店を出たときには、雨が上がっていた。ホテルは一つ隣の駅なので、MRTを使わず歩くことにする。前日見たチャレンジャー事故のドキュメンタリーの後半を見て就寝。
(つづく)
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