ほんた。
香港で一番高い高層ビルは今のところ国際金融中心・第二期(IFCⅡ)だ。415.8メートルもあり、世界で五番目の高さだという。地上88階建てのこのビルの高層階には、ただ一箇所だけ一般の人が入れる所がある。55階にある香港金融管理局の金管局資訊中心だ。貨幣資料館になっている。前回香港に来たときに行きそびれてしまった所で、今回は是非行きたかった所だ(参照)。ここも郵便局のショップと同様、日曜日は開いていない(土曜日の午前中は開いているようだ)。
ショッピングモールの二階からビルに入る。資料館は10時から開くのだが、10分くらい前に着いてしまったので、辺りをうろうろする。ちょうど10時になった頃、カウンターの女性に香港金融管理局へ行きたい旨を告げると、一階へ行くように言われる。一階には香港金融管理局のカウンターがあった。そこでパスポートを提示し自分の名前が記された入館許可証を受け取る。エレベーターは55階へ直行だった。
エレベーターを降りると金融管理局のものものしい受付があるが、この右奥に資料館があった。香港ドルの紙幣の歴史や製造工程、偽札防止技術についての解説など、まさにお金の博物館みたいなものである。そこまで広くはないがクイズなどもあって楽しめる。
ここでは、香港ドルのお勉強よりもやはり景色が最大の関心事。さっき下から見上げていたスタチャン・HSBC・バンチャイビルが逆に見下ろせる。下から見たときは圧倒されたが、上から見下ろすとちっぽけに見える。勝手なものだ。
ビクトリアピークも間近に見える。左の写真の尾根沿い左端に、初日に行った山頂の展望台が見える(参照)。「山頂(ピーク)」というのに、五合目のようなところにあるのがわかる。「山頂」展望台の標高よりもこのIFCⅡのてっぺんの方が高いのだそうだ。それにしてもこのビル乱立の風景はいかにも香港だ。
すぐ隣のビルを見下ろす。地上の赤いタクシーが豆粒に見える。それにしてもタクシーだらけだ。
資料展示スペースの奥には図書室があり、この中は冷やかしでは中に入れないようだ。何人かが大学の図書館よろしく勉強している。
この図書室とその前のスペースは写真禁止エリアとの注意書があったが、係員に許可してもらって写真を何枚か撮った。ビクトリア湾が望める。
これだけのものがなんと無料で楽しめるのはありがたい。私たちの他にも数人の欧米系の外国人が訪れていた。
帰り際、エレベーター前の管理局のカウンターを撮影しようとしたらガードマンに撮影を止められる。一階に下りて入館パスを返し、香港金融管理局のエンブレムを撮ろうとしたらこれも禁止であるとのこと。残念。
(つづく)
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